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「検察官だが何だから知らねーけどよ。偉そうにするんじゃ……」
最後まで言葉を発せられなかったのは、男の頭が急に爆発したからである。
「私語を慎み給え。ここでは立場をわきまえることが、余計な苦を受けずに生きていくことにつながると心得よ」
ダニーの手には、三十センチ程の木の棒、つまりワンドが持たれていた。
ワンドが振りかざす先には山賊風の男がいた。
山賊風の男の頭を爆発させたのはダニーであることは誰の目にも明らかだった。
この瞬間、緩んでいた緊張が一気に引き締まり、ざわつきがピタリと止み、辺りは静寂に包まれた。皆無言でダニーの一挙一動に注目している。
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