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言われる通り、よく見ると、山賊風の男の頭の肉片がゆっくり動き、一点に向かっている。
胴体の部分は痛みのためか細かく痙攣していた。
「さて、もう一つ重要なことを言わなければならない。よく聞き給え」
ダニーは自分の話をきちんと聞いているのか確認するために、辺りを見渡したが、誰一人ダニーの話を聞き逃そうとしている罪人がいなかった。
脅しが利いて余計な手間が省けたということで満面の笑みを浮かべ、言葉を続けた。
「汝等は罪人である。神の意志にことごとく背き、それでも幾度にわたって正しき道を歩む機会が与えられたにもかかわらず、そこから目を背け、神の慈悲を蔑ろにしてきた。もう汝等が神にすがる資格はない。汝等は最早人間として認められないのだ。汝等下衆に人間としての尊厳をもつことは永久に許されない。もうゴミだ。いやゴミ以下だ。存在そのものが恥ずかしい。その下卑た存在である汝等が、神の使いである我々天使の言葉に反論はおろか疑うことすら許されていない。もし我々天使に一瞬でも疑念を抱いた場合は、この者のように完膚無きまでその身が引き裂かれることと心得よ」
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