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春江は耳を疑った。
天使がここまで下品なことを言っているのである。
即座に反論したかった春江だが、ショックがあまりにも大きくて言葉が出ずにいた。
他の罪人も同様で、天使の振る舞いに驚いたのと同時に、自分の置かれる状況の悲惨さに絶望した。
「さて、前置きはこれぐらいにして、早速本題に入ろう。これから私が示すのは、汝等の刑が確定するまでの道筋である。一度しか話さない故、しかと聞き給え」
いよいよ刑が執行するまでの地獄の様子が明らかになろうとしていた。
「この扉より奥からが地獄である」
ダニーは自分の背後にある大きな扉を指さした。
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