プロローグ

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ベリーは早々に立ち去りたかった。 ラファエルの前にいると、確固たる自分が引き裂かれるような恐怖を感じたからである。 「汝は、その女に恋心を抱いておろう?」 この言葉を聞いたベリーは、かっと目を見開き、ラファエルを睨んだ。 「その恋心故、彼女と同じ道を歩んだ……とも言える」 「何が言いたいんです!」 「はっきり言おう。汝には荷が重い」
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