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祐夜先輩と出会ったのは去年のコト。
私はもう高2になるというのに彼氏どころか男の気配すらしなかった。
「みぃは理想高過ぎなんだよ、それと鈍感」
そんな心に突き刺さるよーなお言葉の主は、私の親友の葉月。
「葉月サーン…あんたは私のハートをどーしたいんですか?出血多量で死なせたいんですか?こう見えてもすっごくデリケートなんですよー?私」
「大丈夫、殺しても死なないからアンタは」
「葉月サン…私一応青春に羽ばたく乙女なんですけどぉ…」
「アンタが乙女だったら世界中の力士も乙女になるわ」
「いや…もはや性別違いません?」
葉月の毒舌はもはや名物。
特に私の扱いがひどい…(泣)
「男友達の1人や2人いるんでしょ?そいつらしょっ引いて彼氏にしちゃえばいいじゃん」
「しょっ引くとか言わないでくれますー?せめて捕まえてくらいn(ry」
「どっちもたいして変わんないっしょ。それよりみぃに彼氏が出来るかどうかが心配」
「…男友達でもいいからほしいもんだねー。」
「アンタ男友達すらもいないの…?」
「哀れみの目で見ないでくださいーw」
「いやそこまで行くともはやギャグよ」
「むきー」
「何?ボディビルダーにでもなりたいの?」
「違うからww」
そんなこんなでギリギリ青春と言い張りたい時期を男抜きで過ごす私。
だって女子校なんだもん。男との接点が皆無なんだもん。しょうがないもん。
やさぐれる私を完全にスルーし、葉月は話を続ける。
「…じゃぁせめて、好きな人とかいないの?」
「好きな人ー…?いないけどぉ」
「末期だねぇ…」
「その通りでございます…」
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