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そんな幼子のような凛の顔を、一体どれくらいの間見ていたのだろう。
──ただひたすらな静寂。
そのうちに凛は、すーすーと可愛らしい寝息を立てて眠ってしまった。
これは頭を撫でるくらいはしてもいいのだろうか?
いや、以前凛と2人で遊園地に行った時はいろいろあって誤魔化すことになってしまったが、あの時できなかったことを今なら容易くできるな。
実行してしまおうか。いやでもしかし、隣で無防備に眠っている妹にあんなことをしてもいいのだろうか。
否、ここでしなければ男ではない!
よーしいくぞぉ! と俺は内心で呟きつつ、自由に動かせる右手をそろそろと凛に向かって動かす。
そう、俺はあの時邪魔が入ってしまい結果的に誤魔化すことになってしまった──凛の胸を揉むという行為を、今再チャレンジしようとしているのだ。
指先に全神経を集中させ、そろそろと慎重に凛の胸に動かしている間にあることに気がつく。
現在凛は俺の腕の付け根辺りに顔を埋め、身体の右側面がベッドと接している。もっと言うなら左側面は天井を向いているわけだ。
つまり何に気づいたかと言うと、凛の体勢的に──左胸しか揉めないのだ!
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