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やばいやばいやばい! 超嬉しいけど、至極嬉しいけど、歓喜の涙を流しそうだけども! だけどダメだ! 仮に璃緒先輩と付き合おうものなら全校生徒の恨みをかって殺されかねないぞ! 今なら校長先生にも狙われそうだ!
璃緒先輩はみんなのもので、みんなのお姉さんなのである。告白すら暗黙のルールでしてはならない。超絶美少女は時として争いを生むのだ。
「……璃緒先輩、スッゲー嬉しいんですけど、俺まだ死にたくないんで残念ですがお断りします」
俺は勢いよく頭を下げた。
「そう、それは残念ね。だけど安心していいわよ坊や。ここまでが冗談なのだから」
「へぇッ!?」
「ふふっ。でも断られるということが人生で初めてだったから、お姉さん少しショックよ?」
「なんかすみません」
「この胸の痛みを治してもらうには坊やに本当に恋人になってもらうしかないかしら」
璃緒先輩はそのご立派な胸を撫でながら言ってきた。
なんか手つきがイヤらしいッス! そのテクニックを教えてください!
「それも冗談なんですよね?」
「ふふっ」
「どっち!?」
璃緒先輩はただ優しく、そして楽しそうに笑っただけだった。
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