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「「「「「「「ボードゲーム?」」」」」」」
俺の提案に、女性陣全員が同時に復唱した。
「そう、ボードゲーム。ほらっ、よくあるじゃん。すごろくのボードゲーム。あれだよ」
「あーっ、結衣さんもやったことあるよ! 楽しいよねっ」
はじけるような笑顔で言ってきた結衣は俺の右腕に抱きついていた。
なんかみんなの視線が刺さるけど、結衣の胸が気持ちいいからよしとしよう。
「でもすごろくなんてどこにあるの?」
「ちょっと待ってて。部屋から取ってくるから」
るみかちゃんに返事をしつつ立ち上がると、俺は1人で自室のある2階へと向かう。クローゼットをあさり目的の物を取り出すと、再びリビングへと戻りテーブルに広げた。
みんなの怪訝そうな顔に、俺はまあそうだよなと1人で納得。それもそうだ、何せ俺の手作りなのだから。
やべー、なんかワクワクしてきた。髪が逆立って金髪にでもなる勢いだゾ。
「お待たせ、準備できたぜ」
「……何よこれ?」
誰よりも眉根を寄せて嫌そうな表情の凛が呟くように質問する。
「これは俺の自作すごろく、名付けて『俺様ゲーム』!」
「イェーイっ!」
俺の拍手にノッてくれる結衣。
なんていい子なんだ。あとでお菓子をあげよう。
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