ゲームのお時間です

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 胸の下で腕を組み、背凭れに体重を預けながら足も組んでいる西園寺。随分と偉そうな態度である。  まったく、けしからん美脚だな。  ワンピース姿でおみ足をさらけ出している西園寺が足を組んでいることによって、スカートの中が見えそうで見えないすごい興奮スポットが誕生していた。  よしっ、俺はあの三角の暗闇を『魔のトライアングル』と呼ぼう。  罵倒されてイラついたから、仕返しに眼に焼き付けてやる! 「……あの、藤森くん」 「なんだよ」 「家族の前でもキャラブレしないその姿勢にはある意味尊敬の念すら抱くけれど、さすがに血眼で覗かれると気持ち悪いわ。一発蹴ってもいいかしら」 「その姿勢でなら許可しよう。けれど解っているのか? 床に座っている俺をソファーに座ったまま蹴るということは、そのスカートの中身を俺に見せるも同義。その覚悟があるのなら蹴るがいい。ほらっ! やってみろ!」 「くっ……その随分強気な態度にますます腹が立つけれど、さすがに下着は見られたくないわ」 「さてはアニマル柄だな?」 「私はTバックしか穿かないわよ! ――は、ハメたわね、藤森くん……っ!」 「今のは自爆というんだ西園寺」 「覚えておきなさい……っ。この屈辱は必ず返すわ」 「楽しみに待ってるぜ」  恥ずかしさで顔が赤い西園寺に、俺は勝利者の余裕の笑みで返した。  いやー、それにしてもまさか西園寺がTバック派だったとは意外だな。でも似合いそう。……やべっ、想像したらちょっと興奮した。
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