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「ちょっといいかしら」
「? どうしました? 璃緒先輩」
璃緒先輩の突然の参加に、俺は軽く首を傾げるようにして顔の向きを変えた。
「西園寺さんとの話を訊いていて思ったけれど、今のどこに恥ずかしがるポイントがあったのかしら?」
「えっ!? ちゃんと訊いてましたか璃緒先輩!? TバックですよTバック!」
「ちょっと連呼しないでくれるかしら藤森くん」
横で西園寺がなにか言ってるけど無視する俺。
「Tバックのどこが恥ずかしいのかしら。お姉さんは穿いてすらいないのよ?」
「「「「「「「えっ!?」」」」」」」
本日最大の衝撃発言だった。
「り、璃緒ちゃん、ブラはちゃんと着けてるよね?」
いい質問だあや姉。こりゃノーブラに期待だぜ。
「それはさすがに着けるわよ。あやめはこの胸を見てノーブラが可能と思うの?」
「そうだよね! よかったー……っ」
まるで自身のことのように胸を撫で下ろすあや姉。
チッ、さすがにノーブラはなかったか。
俺の儚い期待はすぐに崩れさることとなったわけだが、この短時間で2つも衝撃の事実を知れたからまあいいか。
「あのー、そろそろゲームをしませんか?」
「あ、ああ、そうだよな。すっかり忘れてたわ」
ひまりに促され、俺は消え去っていたゲームの存在を思い出す。
あれ? そういえば他にも忘れていたことが……あっ! そうだ! 俺をキモイと言ったやつの正体だ! まあそれは恐らくひまりだろうけど、この場じゃ認めないだろうしもういいか。
「それじゃあ――ゲームを始めようか」
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