2012人が本棚に入れています
本棚に追加
女神が舞い降りた! ……まあ、凛なんだけど。
「本当に兄妹なのかい?」
うんうんと俺は激しく頷く。
「でもいくら兄妹だからって、あんな紛らわしいことをしちゃいけないよ?」
「すいませんでした」
俺はここぞとばかりに大げさに項垂れてみせた。
「まあ、君も反省しているみたいだし今日はこれで帰っていいよ」
「はい、ご迷惑をお掛けしました」
俺は頭を下げ凛と一緒に事務所をでると、
「このばか奏っ!」
思いっ切り怒鳴られてしまった。
さっきまで女神の様だった凛が今は般若の様だ。
「なんか言った?」
キッ、と睨まれてしまった。
なんでわかったんだ? まさか、エスパーだったのか!?
ツンデレツインテールだけではなく、さらに新たな属性を手に入れるとはさすが凛だ。
「さっきは本当に助かったよ。ありがとな、凛」
俺は言い忘れていたお礼を頭を下げ言った。
お礼をちゃんと言えない人はろくな人間になれないからな。
「これに懲りたらもうあんなえっちなことはしないことね」
「え? えっちなことって?」
「──っ!? だ、だから、あたしのむ、胸を揉もうと──」
「胸? 俺は肩を揉んでやろうとしただけだけど」
「肩!?」
「うん、肩」
最初のコメントを投稿しよう!