双子の嵐(ジェミニ・ハリケーン)~凛編~

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 女神が舞い降りた! ……まあ、凛なんだけど。 「本当に兄妹なのかい?」  うんうんと俺は激しく頷く。 「でもいくら兄妹だからって、あんな紛らわしいことをしちゃいけないよ?」 「すいませんでした」  俺はここぞとばかりに大げさに項垂れてみせた。 「まあ、君も反省しているみたいだし今日はこれで帰っていいよ」 「はい、ご迷惑をお掛けしました」  俺は頭を下げ凛と一緒に事務所をでると、 「このばか奏っ!」  思いっ切り怒鳴られてしまった。  さっきまで女神の様だった凛が今は般若の様だ。 「なんか言った?」  キッ、と睨まれてしまった。  なんでわかったんだ? まさか、エスパーだったのか!?  ツンデレツインテールだけではなく、さらに新たな属性を手に入れるとはさすが凛だ。 「さっきは本当に助かったよ。ありがとな、凛」  俺は言い忘れていたお礼を頭を下げ言った。  お礼をちゃんと言えない人はろくな人間になれないからな。 「これに懲りたらもうあんなえっちなことはしないことね」 「え? えっちなことって?」 「──っ!? だ、だから、あたしのむ、胸を揉もうと──」 「胸? 俺は肩を揉んでやろうとしただけだけど」 「肩!?」 「うん、肩」
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