情報屋と六階。

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「涼香ちゃんのM・K(自分の色)はこれだね」 涼香の顔を見ながら手探りで取り上げる。 桃色の可愛らしい携帯電話。 「か……返して」 「にゃははー」 頭が動かないので涼香と顔を合わせたまま。 携帯電話を逆方向に折り曲げた。 「そんな……」 消え始める涼香が膝から崩れ落ちる。 「あー。木刀拾わなくっちゃ」 らんらんらん。 うんしょっと。 「やれやれ、何でみなさん無言なのかねぇ……涼香ちゃん、仲間が消えるんだよ?」 その程度の連中。 その程度の関係だったってことか。 涼香のM・K(自分の色)を壊したことで涼香の思いが頭に流れてくる。
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