5章

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ユリアが居なくなった後 俺は、気になって居た事をミラン様に聞いた。 「ミラン様... 何故ユリアにこだわるのですか? 天使と悪魔の子供は最近では、あまり珍しくありませんよ?」 「確かに珍しくないわ でも貴方も感じたと思うけど... あの子は、いとも簡単に魔法を使った。 しかも上級者でも難しい至難の技を あの子の素質と言ってもいいくらいよ あの子が悪魔になったら 最悪この世界は、破滅をもたらす。 確実に悪魔と天使の戦争が起きるわ」 「...。」 俺は、何も言えなかった。 悪魔と天使の戦争は、想像するだけで吐き気がする。 天使は、悪魔や死神を何があっても殺したりはしないが 悪魔は、戦争となると天使と死神を普通に殺す 殺し方は、残虐なもの その名の通り悪魔 「過去の過ちをまた繰り返す訳には、いかないのよ...。」 過去の過ち... 天使と悪魔の戦争は、前にもあった。 理由は、天使と悪魔が恋に落ち それが波紋を呼び その波紋が大きく膨れあがり戦争になった。 「シオンも過去の戦争を知ってるでしょ?」 俺は、素直に頷いた。 「その2人の名前は、ユリ様とアーロン 2人は、戦争の後 行方がわからなくなったのよ 遺体も見つからなくて 違和感を感じて私や神が一生懸命探したけど それでも見つからなくて禁断の祠に行ったら封印が誰かによって解かれていたの...」
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