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2010年春――――――――…… 「…ろ…お…きこ…」 ん…誰だよ……… まだ寝せろよ…… 「起きろ―――!!!?」 「ウヮッ!?」 目が覚めると目の前に… アイツがいた………… 「ほら…遅刻するぞ?今日何の日か分かるか?」 「えッ…」 日にちは4月の…8日… 時刻は…………… 「えぇぇぇ!!?8時15分だと!?」 「もう1時間も前から起こしてるんだけど…」 「バカヤロー!!普通に見捨てて学校行けよッ!!?阿呆かよ!?」 「はっ…いつも寝坊してるお前に言われたくないよ…成績だってお前よりは…」 「あ~分かった!!こうしよう…時間内で、遅刻せずに学校に着けたら奢るよ!!」 「それ、ホントだな??よし乗ったよ。んじゃ突っ走って行くぞ?秋斗。」 「おぅ!んじゃ入学式早々に遅刻だけは嫌だからな。行くぞ!智紘!」 こんな日常をいつも小さい頃から送ってきた俺達……。 俺は秋斗。 鈴木秋斗(スズキアキト)だ。 女子より男子にはモテる童顔で女っぽいのがコンプレックスな平凡かつ普通の今日から高校生…高1になる男子高校生。 そして、 今隣に走ってるのが… 藤室智紘(フジムロチヒロ)。 コイツは小学校の時からのダチで今でもよく遊ぶ幼なじみだ。コイツはよく女子にモテるが、何故か全ての告白を断ってるらしい…。 俺はいつもそれが不思議で分からない……。
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