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今、この状況で振り替えると危ないので、ダンボールを階段に置き振り替える
そこにはスーツを着た若い男の人
制服じゃないので教師だと言うことがわかる
「これ、何処へ運ぶんだ?」
階段に置いたダンボールを軽々と持ち上げる男の人
叶夢は男の人をジーっと見る
凄く格好良い
「聞いてる?」
「あ、えっと…、四階の教材室です」
すると男の人は「手伝ってあげる」と、優しく微笑んだ
ダンボールを全て運び終え、教材室の椅子に座る二人
「名前、何て言うの?」
「佐倉 叶夢、です」
人見知りをするために、おずおずしながら答える叶夢に男はニッコリ微笑む
「俺は跡李 侠吾、数学担当、宜しくな」
これが叶夢と侠吾の出逢いだった―…
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