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家を出て駅に向かう。
夏の暑い日射しがアスファルトに反射して、俺の肌を焼く。
流れる汗が目に入る。
なんて太陽は暑いのだろう。
あぁ、なんて眩しいのだろう。
このまま、光に吸い込まれてしまうのではないだろうかと思った時……
「あら、勇人くん。こんにちは。」
知り合いのおばさんに話しかけられた。
「珍しいわね。外出して大丈夫なの?」
首をかしげながら訪ねてくる。
汗で下着が透けてしまっているのも気にしてないようだ。
「今日は、通院の日なので……。」
「あら、そうなの。あっ勇人くん聞いた?あの家の奥さんねぇ……。」
あぁ、勘弁してくれよ。
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