嘘つキツツキ(執筆保留)

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五分ほどで駅についた。 ホームに行くと同時に電車がやって来る。 少し得した気分だ。 車内に入ると、体が冷気に包まれた。 人工的であるが故の、釈然としない涼しさの中、目的の駅を目指す。 プルルルルル 不意になった電子音 俺の真横で若者が携帯を取り出す。 「うん?今バイト中だから、また後……っ痛、あぁっ、いってェ!!」 突然悲鳴があがる。 驚いて隣を見て、俺は絶句した。 肩にいたキツツキが、若者の目玉を貫いていた。   
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