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右肩にいたのはキツツキだった。
中学の自然教室で見たから知っていた。
「なんでキツツキが……」
そのまんまだが、そう呟く。
しばらくしてから、俺はキツツキを手で払った。
が、ビクともしない。
両手で引っ張ても離れない。
可哀想だが、ドアに挟んで引っ張った。
しかし取れない。
「仕方ないか……」
俺はキツツキを肩につけたまま朝食をとり、
着替え、
病院に向かった。
着替えの最中はキツツキは離れてくれたが、右手を袖に通すや否や右肩に引っ付いた。
全くもって鬱陶しい。
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