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「何を迷ってるの?」
私は答えを返した。
「こんな願い。叶っていいのかな、ってね」
「叶っちゃいけない願いなんてものはないよ。どんなに悪いことでも」
とても不思議な感覚。
ここまで来てやっと気付いた。今までずっと悩んでいた自分が馬鹿らしい。
「そう」
「決めた」
私は呟いた。彼は頷いて答えを待っている。西風が強くなったのか草原は激しく騒いだ。
「私は――」
「私はいい」
「それが悩んで出した答え?」
「うん」
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