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「暇なんだねっ」
こいつ、今鼻で笑いやがった。
俺の機嫌が悪くなったことに気づいたのか龍騎は俺に軽く謝った。
謝って許すのは俺に良心ってのがあるからだな。そうに違いない。
俺は時計に目を向けた。時間は帰りのバスの時間に近づいていた。
「っと、もう帰らねぇと・・・お前もさっさと帰れよ!この辺はヤバイからな!!」
ヤバイってのは最近この付近で大人数の暴走族が横行してるからだ。
奴らに絡まれたら、病院行きは間違いない。
それほどヤバい連中だ。
「忠告ありがとね~」
龍騎は右手をヒラヒラさせて、俺に雑な別れの挨拶をしている。
本当になんなんだこの眼帯小僧は・・・
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