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蹴落とす所まで蹴落として、後で救いの手を差し延べるのは、上等の手段だろう。
「ほーらほら。泣かないの!」
「...うぅ..はぅ」
くしゃくしゃにする七海の顔を、私は胸に抱き寄せた。すると七海は落ち着いたのか、すやすやと眠り始めた。
と、その時であった。こつこつと再度扉を叩く音に驚いて、私は七海を突き放した。
「はわわ~!?」
バランスを崩して仰向けに倒れ込む七海の後ろでは、母がそれを覗き込むように言った。
「お風呂沸いているから、二人共先に入っちゃいなさい。」
微笑ましい母の表情。このお母さんには逆らえないなと心の中でそう思った。
泊まりに来た時の流れは、いつもこんな感じ。部屋でじゃれあって、くだらない話しで談笑して、七海の母が持ってくる茶菓子にありつき、お風呂に入って食事をする。
「ああ~気持ちいい!」
湯舟に浸かるその身体は、ジェットバスにより高圧の刺激を受ける。
「気持ちいいねぇー!」
後から七海が湯舟に浸かる。たぷたぷと浮く小さな胸に、私は目を奪われていた。
A?いやBくらいはあるか。まさにロリ体質。こりゃ男ウケが言いわけだ。
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