■倉本真中

2/4
前へ
/16ページ
次へ
朝の朝食も美味しかった。多分、大食いの称号を手に入れた事で、七海の母は朝から張り切ったのだろう。 とても普通なら食べ切れないような量の朝食が食卓を彩っていた。父も驚いていたくらいだ。 それでも私が全てを平らげると、更に七海の父は目をひんむいて驚いていたなぁ。 と、今朝の事を思い出しながらブラザーのポケットに手を何気なくいれた時。昨日の五百円玉が入っていた事に気が付いた。 「七海!コンビニ寄って行こう!」 私は七海の手を引いてコンビニへと足を運ぶ。爽快な歓迎の歓声に誘われて、私はレジ横に並ぶショーケースに目を移す。 【BIGスリチキ250円】 私はスリーセブンのスリチキが大好物なのだ。五百円あるから二個買える。私は迷わす二個注文した。 それを外の外壁ポールに腰を掛けて二人で食べる。 「私、食べ切れないよぉ。」 「大丈夫だって!残ったらちゃんと私が食べてあげるから!」 そう言っている間に私の分は全て食べ終えた。結局、七海は三分の一程度しか食べれず限界。私が七海の食べかけを口にしようとすると、七海は何故が頬を赤くした。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加