■福永七海

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これであって中学三年生だから驚きだ。セミショートで先っちょがくるんと内巻きになった髪の毛。私に向けるあどけないこの表情は、まさにロリフェイスだ。 「まーた縫いぐるみ増えたよねぇ。これも!これも!前に来た時は無かったやつだ。」 「良く分かったねぇ!?これは今の一番お気に入りのパンダさんだよぉ~!!」 私が最後に取った縫いぐるみを手早く奪い取ると、パンダさんの首をぎゅうっと抱き寄せ頬擦りをする。 私はそんな七海を無視して、ベットの上に寝転がった。ふかふかで気持ちいい。こんなベットで毎日眠れるなんて羨まし過ぎる! 「あぁ~気持ちいい。」 「今日は一緒に寝るんだよ!?」 パンダさんを楯にして七海は裏声を出した。ああ、私の家なんかベットじゃなくて、布団だもんな。今日だけはこのふかふかベットで寝れるのか。 ピンクの枕にぼふっと顔を埋めて幸せに浸る。と、その時に部屋の扉がこつこつと鳴った。 「七海!?開けますよ?」 「はーい!」 はしたない格好を見せる前に、私は慌てて床に座り直す。七海の母が顔を覗かせると、にっこりとした笑顔を私に向けた。
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