■福永七海

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その親睦会が明後日の土日になるのか。時間が経つのは早いものだ。カレンダーの三週目に付けられた赤い丸を見て、少し寂しい気持ちにもなる。 「あれれ?美代ちゃんどうしたの?」 「毎年恒例のお泊り授業も、これが最後なんだなぁーって思うと、何か淋しくなっちゃって。」 「...はぅ....」 お泊り授業が終われば、後は夏休みとから色々あり、あっという間に卒業だ。仲の良かった友達も、皆別の学校に進学するらしい。私は偏差値も平均レベルの市内で受験する。 「あ!そうだ!明後日のお泊り授業さ。美代ちゃんと一緒に寝て良い?」 「いやよ。」 冷たく遇った。笑顔だった七海の顔は、だんだん元気の無い表情へと変わって行く。 「クックックック」 「笑うなんて酷いぃ!!」 今にも泣き出しそうな表情だ。実に面白い。勿論、冗談で言ったに決まってる。それをいつも真に受ける七海をからかうのが、私の役目というか甲斐性でもあるのだ。 「冗談だって。」 「本当に!?じゃあ今晩も一緒に....。」 「それは嫌。」 「はう...酷い。」 本当に七海は面白い。私が女王様としたら言い方は悪いが七海は奴隷。女王様に奴隷は勝てないのだ。此処まで来るとエス心が擽られる。
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