あの夜

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お酒を飲みながら、本当にたわいのない会話ばかりしていた。 「あそこの飯屋、マジで営業してるかわかんねぇよな~。」 「あったっけ?そんな店??」 「あるって!絶対ヤバいもん出してるって!!」 「なんよ、それ?!」 ごく些細な話題で2人とも笑い転げてた。 テレビをつけるとサッカーの試合があってた。 私はサッカーのルールがよくわからなかったけど、君が色々解説してくれたから黙って見ていた。 テレビを見ながら、自分が少し酔ってるような気がした。 飲んだのは缶チューハイ2本。 いつもなら酔ったりしない量だ。 なんとなく酔ってる事を悟られたくなくて、クッションを抱いて顔を埋めたりした。 君がこっちをチラチラ見てたのは、気付いてたよ。
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