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どのくらいの時間がたっただろう。
ふっと人の気配で目が覚めた。
ほやっとしている頭でベッドの脇を見ると、
そこには君が立っていた。
ちょっとビックリしたけど、君だったから安心した。
私は完璧に起きるまでが時間がかかるから、やっとの事で「ん~?」とだけ言った。
「寒くない?暖房つけようか?」
君は優しく聞いてきた。
私はその前の日ぐらいから風邪を引いていて、飲んでる最中も咳が出ていた。
きっと寝ていた時も咳をしていたんだろう。
「だ…いじょうぶ…寒い?」
完全に覚醒してないから、返事をするのもやっとの私。
「オレは寒くないよ。」
そう言うと君はベッドに腰を下ろし、タバコに火をつけた。
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