【第一章】終焉の夜明け~其壱~

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「神よ。我が子はトキヤ。“トキヤ・エレミヤ”です」 その途端、周りにいた王族と枢機卿、上級貴族達がざわめきだす。 (トキヤだと。あの“英雄王”か?) (すごい名前にしたものだな。名前負けしなければいいが…) 周りからは予想通りの反応が聞こえてくる。 (全く煩いやつらだ。まぁあの子の魔力をみればそんなことも言ってられんだろう) そんなざわめきを気にもせず教皇が話し出す。 「素晴らしいお名前ですね。トキヤ・エレミヤに神の加護があらんことを」 こうして宣誓の儀は終了し、国民に王子の誕生と名前が発表されたのだった。
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