【第一章】終焉の夜明け~其壱~

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(…可愛い。我が子というのはここまで可愛いものなのか。私自身、子供は好きだが愛着のレベルが違う!) 周りの友人や貴族達がうるさい程、子供自慢をする理由がジョシュはやっとわかった。 (今私の腕の中にいる息子こそが世界で1番可愛いと思える…) 抱いて5秒で親バカを発揮した。 ジョシュの腕の中ですやすやと寝ていた赤ん坊だったが、抱かれた心地が悪かったのか、段々と泣き顔になっていった。 そして腕の中の赤ん坊が泣き出した瞬間。 《ブワッ!》 泣き声と共に魔力の衝撃波が走る。 《!!》 少しのけ反ったがなんとか落とすことは免れた。 (な、なんだ今のは!?) 状況が理解できず、固まっているとメイド長が話しかけてきた。 「ご子息はともて強い魔力をお持ちのようです。ここまで強い子は初めてみました。これでエレミヤ家も安泰ですね」 (なっなんだと!?まさか今のが魔力とでもいうのか!?生まれたての子供が放てるような魔力ではない) (というか生まれてすぐに魔力を放出するなど聞いたことがない…) しばらく呆けていたが、段々とジョシュは喜びが湧いてきた。
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