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あぁ、やっぱり。そうだと思ったんだよね。だって、センター陣取ってるし、あの土方さんの事を歳って呼んでたし。
「すいません、握手してもらってもよろしいですか?」
満面の笑顔で言ってみた。
そしたら、快く握手してくれた近藤勇。しばらく手洗えないな。
隣で土方歳三が鬼になっている気がするのは気のせいだな。うん。
「歳、さっきの話が本当だとしても、俺には到底信じられないんだが…。どう見たって、普通の娘さんじゃないか。」
近藤勇の言葉に、この部屋にいる見たことない人たち全員がうなずいている。
「まぁ、見た目は普通の町娘に見えなくもないが、それは山崎君のおかげだな。
山崎君、こいつが着ていた着物はあるか?」
「はい。ここに。」
そういって、普通に私の服を土方さんに渡す丞。
そして、それを広げて皆に見せてる土方歳三。
「ちょ!え、待て待て待て~ぃ!!!乙女の服を勝手に持ち出して何さらしとんじゃい!!」
そう言って私は、電光石火のごとく、土方歳三から服をふんだくった。
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