ご臨終です。

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なんてことを言っていたら、あっという間にお通夜です。 お通夜には、幼なじみとか、ほんの少しお世話になった先生とか、色々な人が私なんかの為に涙を流してくれました。 「みぃちゃん、いつも笑ってて、自分の方が辛いはずなのに、いづ…いづも私を励ましてくれてたんでずっっ…うあぁぁん」 大泣きしながらそう話してくれたのは、幼なじみだった。 「比較的大人しい子でしたが、友人の相談にのってあげたり、勉強を見てあげたりと、クラスの皆の面倒を良く見る優しい子でした。」 淡々と、でも実は肩を震わせ涙を堪えながら話すのは、元気なころ通った中学の先生だった。 あーヤバい。泣きそうだ。 みんな、私はここにいるよ! …透けてるけど。 死ぬまでは、病気と精一杯戦う健気で優しい良い子だったんだね…うん。わかる。
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