終わりの始まり

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そして私は自分の左腕に一本の線を入れる。 腕がわずかに切れ、血がにじみでる。 彼女は私から包丁を奪い取った。しかし私の怒りはおさまらない。 『ふざけるな、ふざけるな!なぁ、死んでくれよ?俺と一緒に死んでくれよ!』 彼女に襲い掛かり首を絞める私。 しかし彼女が手にしていた包丁が腕に刺さり力が緩む。 『出てって!もうウチに関わらないで!』 泣きながら包丁を私に向ける彼女。 そして私は静かに部屋を出た。…はずだった。
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