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「それで?お尋ね者の俺と何の関係が……」
「大島大悟。永宮くん、君は"あの事件"の供述で、この名前を口にしていますね?」
智久の動きが止まる。
自分の発言に言葉を被せられたからではなく、あの名前が出たからだ。
「……ああ」
勢い良くビールの缶を握り潰す。
中身が腕を伝い、ポタポタと床に滴り落ちた。
リリーは訳が解らず、ただオロオロとしている。
「我々の捜査で、彼が今回の事件に関与している線が浮上したんです」
戸塚は二本目のビールを取り出しながら言う。
智久はあの日の事を思い出していた……。
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