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『やあ。久し振りだね永宮くん』
「……!!」
突然の声に、場の空気が固まった。
『また会えて嬉しいよ。僕はずっと待ってたからね…』
「何処に隠れてるやがる…」
怒気を含ませた低い声で、見えない夜深を威嚇する智久。
『まぁ、落ち着きなよ。急かさなくても、近い内に会えるさ。…それよりもゲームをしよう』
ゲーム…。
奴の言うソレは、単純に楽しいだけのゲームで無いことは、全員が理解していた。
だからこそ、言葉を発せず次の言葉を待つ。
『異存は無いみたいだね。…じゃあ、ちょっと移動してもらおうかな』
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