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『チャンスは、あと一回。もし君達が負けたら、凄く悲惨な事になるからね』
その言葉に、否が応でも不吉な想像が膨らむ。
『ふふふ、永宮くん。今の君達は、生まれたての雛みたいだね』
「雛………」
何かを考えるように俯く智久。
やがて、重大な事を閃いたのか、勢い良く顔を上げた。
「さっさと次のゲームを始めやがれ」
夜深は微笑みながらカードを混ぜる。
『さぁ、最後のチャンスだ…』
そしてカードを選ぶ直前、智久が口を開く。
「サブリミナルだろ?」
その声に、場は静まり返った。
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