第十一章「夜深」

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「今回は君達の勝ちだよ。ご褒美として、良いことを教えてあげる」 悔しさを感じさせない声色で言う夜深。 「君達が"殺した"怪物、ハンターって言うんだけどね。そのハンターは、あと二体いる」 その言葉に、一同は大きく首を傾げた。 「行方不明者の数と、全然合わない…」 裕也が呟くが、それを見越したかのように、夜深が口を開く。 「他の奴らは生きてるよ。元々、ある薬を開発するために此処へ来させたんだけどね…。三人目の被験者で成果が出たからさ」 それは良かったと安堵した一同だったが、夜深は怪しげな笑みを浮かべた。
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