第弐章「動き出す運命」

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「後は頼んだからな……」 裕太の言葉……。 「智久がどうにかして欲しい。……頼んだぞ?」 良樹の言葉……。 「あなたは間違ってない……!!」 美沙の言葉……。 「私も智久を信じてる……」 奈月の言葉……。 何一つ守れなかった。 自分の因果に、皆を巻き込んでしまった……。 ―――― 気付けばリリーが顔の前で、手を上下に振っていた。 「……大丈夫?」 智久の頬には涙が流れ、それをリリーが優しく拭った。 「嫌な事を思い出させましたかね……」 戸塚がすまなそうな顔で言う。 「いや、大丈夫だ。続けてくれ……」 そして話は佳境へと向かう。
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