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「後は頼んだからな……」
裕太の言葉……。
「智久がどうにかして欲しい。……頼んだぞ?」
良樹の言葉……。
「あなたは間違ってない……!!」
美沙の言葉……。
「私も智久を信じてる……」
奈月の言葉……。
何一つ守れなかった。
自分の因果に、皆を巻き込んでしまった……。
――――
気付けばリリーが顔の前で、手を上下に振っていた。
「……大丈夫?」
智久の頬には涙が流れ、それをリリーが優しく拭った。
「嫌な事を思い出させましたかね……」
戸塚がすまなそうな顔で言う。
「いや、大丈夫だ。続けてくれ……」
そして話は佳境へと向かう。
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