第十三章「死者の導き」

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一同を険悪なムードが取り巻いていた。 「…………」 リリーの裏切り。 国の裏切り。 度重なる悲壮と憎悪が、全員の心を蝕んでいる。 そして夜深の言葉…。 智久は言葉の意味を見いだせないでいた。 「どうしましょうか…」 裕也の呟きも、宙に舞って消えた。 未だ見つからぬ解決への糸口。 徐々に進行する陰謀。 一同の精神は、傷つき過ぎていた。 「取り敢えず、危険を承知で調査を続けましょうか…」 唯一の解決方法は、行方不明者の発見。 そして夜深を捕らえ、出口を見つける事だ。 うなだれながらも、一同は行動を始めた。 全てを終わらせる為に…。
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