第十三章「死者の導き」

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「綾香。この施設の構造は解るか?」 智久が紙とペンを用意しながら問い掛ける。 一同は、それを囲む形で集まった。 「大まかな構造なら解るわ」 「まず、エリアはA~Jまで在って…」 その言葉を遮り戸塚が呟く。 「そんなに存在するんですか…」 綾香は小さく頷き、話を再開させた。 「私達がいるのは地下1階で、エリアはA~E。更に下はF~Jのエリアが在るの。EとJは全てのエリアの中心に在って、特別なカードキーが無いと入れないわ」 「…そのカードキーは?」 智久が短く尋ねたが、綾香は首を横に振る。 いきなり行き詰まってしまった。
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