第十三章「死者の導き」

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その後。一同はBを調べ終わり、C‐1へと場所を移していた。 「見つからないですね…」 裕也が落胆の溜め息を混じらせ呟く。 誰もが返事を躊躇う程に、その絶望は近付いていた。 "このまま進む事も、ましてや脱出する事も叶わない" そんな絶望が一同を、暗く包み込んでいる。 「……此処にも無さそうね」 相変わらず機械が雑多に並べられた部屋が続き、カードキーらしき物は見つからない。 「次に行こう…」 リリーの事も合わさってか、智久には覇気を感じられなかった。
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