第弐章「動き出す運命」

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「……そして先日、総理のご令嬢が行方不明になったんです」 「なるほどな。……国の代表である人間の娘が巻き込まれ、漸く重要視し始めたって訳か」 智久が皮肉混じりに笑いながら言った。 「それは違います!!私達は以前から全力で捜査していた。そこへ偶々、総理の件が絡んだだけです」 智久は思った。 この戸塚という男は、いつだって真剣なんだろう、と。 確かに、ふざけた雰囲気を醸し出す時もある。 しかし、被害者の為に尽くしているのだろう……。 そう思った。
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