第十三章「死者の導き」

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絶望に満ち始めた一同はC‐4、つまり最後のエリアを探していた。 誰も喋らずに、時間だけが過ぎていく。 そして残る一室を調べていた時、不意に裕也が声を上げた。 「…これじゃないですか!?」 その言葉に、三人は裕也の周りへと集まる。 その手には、赤色をしたカードが握られていた。 「やりましたね」 戸塚が安堵の笑みを浮かべながら言う。智久と綾香にも、少しばかりの笑みが戻っていた。 「さっそく戻りましょうか」 戸塚の言葉に頷き、一同は部屋を後にした。
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