488人が本棚に入れています
本棚に追加
一同はA‐4まで戻って来ていた。
他のエリアに在るEエリアへの扉が、全て壊れていた為だ。
戸塚がカードキーを手にし、扉の横にあるリーダーへとスライドさせる。
「…………」
ピピッと短い音を発し、ランプが赤色に点滅した。
「接触が悪いんでしょうか…」
裕也の呟きに促され、戸塚は再びスライドさせる。
「…………」
また、ランプは赤色に点滅する。
その後、何度も試したが、結果は変わらなかった。
「カードが違うみたいですね……」
深い溜め息を吐き出しながら、戸塚はカードキーをポケットへとしまう。
それを見た智久が口を開いた。
「まさか……」
最初のコメントを投稿しよう!