第十三章「死者の導き」

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一同はA‐4まで戻って来ていた。 他のエリアに在るEエリアへの扉が、全て壊れていた為だ。 戸塚がカードキーを手にし、扉の横にあるリーダーへとスライドさせる。 「…………」 ピピッと短い音を発し、ランプが赤色に点滅した。 「接触が悪いんでしょうか…」 裕也の呟きに促され、戸塚は再びスライドさせる。 「…………」 また、ランプは赤色に点滅する。 その後、何度も試したが、結果は変わらなかった。 「カードが違うみたいですね……」 深い溜め息を吐き出しながら、戸塚はカードキーをポケットへとしまう。 それを見た智久が口を開いた。 「まさか……」
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