第十三章「死者の導き」

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「裕也、ちょっと持っててくれ」 智久がカードキーを取り出したケースを渡し、扉の前へと立つ。 「…………」 一同が見守る中、ゆっくりとカードキーをスライドさせる。 ピーッという音と共に、ランプは青色に光った。 「やったわね!!」 綾香の喜びの声と共に、一同の顔も綻ぶ。 しかし、その安堵は直ぐに砕かれた。 『八桁のパスワードを入力して下さい』 無機質な音声が告げると、カードリーダーの一部が開き、入力画面が現れる。 「そんな……」 一同は黙って画面を見つめる事しか出来なかった。
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