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「………」
数分の時が流れるも、四人は一歩も動けなかった。
「………あれ?」
そんな中、裕也が素っ頓狂な声を出す。
三人は力無く視線を向けた。
「何か、紙が入ってますよ…?」
確かに、その手には黄ばんだ紙が握られている。
恐らくはケースの中に入っていたのだろう。
「何かウランだとかヨウ素だとか書いてありますけど……」
「!?…ちょっと貸してくれ!!」
裕也の言葉を聞いた智久が、強引に紙を奪い取る。
そして、紙の内容を読み終えた時、小さく微笑みを浮かべた。
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