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「戸塚さん…。ちょっと見て下さい」
智久が戸塚に紙を手渡した。
その紙には、こう綴られている。
『キボウへの道は、カリウム・ヨウ素・ホウ素・酸素・ウランで開かれる』
「ほぉ。何かの手掛かりみたいですが…」
興味深げに見つめる戸塚をよそに、綾香が口を開いた。
「何か解ったの?」
智久は小さく頷き、裕也へと視線を向ける。
「でかしたぞ裕也。お前のお陰でパスワードが解った」
「僕のお陰で…ですか?」
イマイチ状況を読み込めていない裕也。
それを見た智久が、ゆっくりと説明を始めた。
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