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薄暗い部屋。
そこでは、リリーがパソコンと向き合っていた。
「…………これで良かったのよ」
受け取り手の無い言葉は、孤独な静寂に溶けていく。
「あの男を消して、パパを助ける為なら、私は鬼になれる…」
カタカタと音を奏でるキーボード。
その音が、酷く悲しげに聞こえる。
「………パパ。私…、間違ってないよね…?」
デスクに置かれた一枚のデッサン画には、親子らしき男性と少女が描かれていた。
しかし、何故か男性の顔は黒く塗り潰されている。
そのせいで、表情を窺い知る事が出来なかった。
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