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「日本の現状は解った。だが結局、何の為に俺の所に?……まあ、大体の察しは付くけどな」
「……ええ、君に協力して欲しいんです。大島を捕まえる事が出来れば、過去の事件も真相が明らかになるはずです」
しかし、協力と言っても智久は指名手配中の身。
自由に動けるのだろうか?
そんな疑問をぶつけた。
「その点なら心配ありません。……私達の拠点には事情を知る者しか居ませんし、必要な物は部下に用意させます」
「移動は全面スモークの車で行います。それに、調べる場所は人里離れた場所ですから」
それを聞いた智久は即決する。
元々、夜深への復讐は計画していた。
そこへ政府の力が加わるだけで、プラスにはなってもマイナスにはならないだろう。
そう判断し、言った。
「……日本に飛ぶのはいつだ?」
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