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「こんな所で何をしてるんだい?」
不意に投げ掛けられた言葉に、リリーは肩を大きく揺らした。
「………別に」
素早く電源を落とし、何食わぬ顔で振り返る。
そこには薄ら笑いを浮かべた夜深が立っていた。
「ふぅん。まあ良いけどね…」
相変わらずの雰囲気を醸し出しながら、壁へと手を伸ばす。
それと同時に、部屋は眩しい明かりに包まれた。
「明るくしないと、目を悪くするよ?」
掛けていない眼鏡を持ち上げる動作を交え言う。
「余計な御世話よ」
リリーは眉間に皺を寄せながら、出口へと歩いて行った。
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