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「貴方の羨む絵にも、顔は写ってないけどね」
やや皮肉混じりに返すリリー。
それを受けた夜深は、苦笑いを浮かべる。
「…それは君が?」
その問い掛けに、浅く頷いた。
「何故…。おっと、詮索されるのは嫌いだったね」
更に問い掛けようとした瞬間リリーが睨み、夜深は言葉を変える。
「……貴方は何故、榊原に加担するの?」
思い出したかの様に、尋ね返した。
「加担?…僕は加担してるんじゃない」
夜深の顔が徐々に強張っていく。
居心地の悪さが、肌から体内へ侵入していく感覚すら覚えた。
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