第十四章「後悔の色」

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「ふぅ…。加担してるんじゃなく、利用してるんだ」 溜め息を吐きながら、言葉を続ける夜深。 その表情は、いつの間にか普段のソレに戻っていた。 「智久を殺す為に…?」 リリーが問い掛けると、夜深は人差し指を口に当て言う。 「君が詮索を嫌うように、僕にも訊かれたくない事があるんだ」 優しく微笑む表情は、それ以上の追求を許さない。 尚且つ真意を測る事など、到底出来なかった。 「……そう」 短く言った後、リリーは部屋を去っていく。 一人取り残された夜深は、小さく呟いた。 「ゲームの結末を知っているのは、製作者だけで良い…。そうだろう?ケネス…」image=395426203.jpg
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